バレエを習う効用について

 

バレエを習う効用とは何があるでしょうか?

その多くは、

 

・姿勢が良くなる。

・バランスが良くなる。

・脳への刺激により記憶が良くなる。

 

などが良く言われていることです。

 

さらに、最近では

研究者による科学的研究の成果の発表により

ダンサーの身体能力や脳の機能の改善などが報告されております。

また、シニア世代におけるダンス(バレエだけとは限らない)の

効果は、

 

・「ロコモ」の予防

・バランス感覚が養われ、またその背景には脳の「海馬」の変化が認められる

 

などがあります。

 

他にもバレエを習う効果はあるでしょうが、

直接効果があれば、日常生活に役に立つと多くの方は

判断されるでしょう。

 

日常生活もっと言えば私たちの人生に直接効果、役に立つと

いうことだけが必要だとするならばバレエや

芸術は私たちには必要とはされません。

なぜなら、バレエ、芸術の多くは直接私たちの日常生活あるいは

世渡り上手にしてはくれないからです。

 

世の中には、生きていくことに役に立つからという理由で

その技術や資格を習得するために投資することが

少なくありません。

お金も時間もそのために人生の一部を費やすのです。

しかし、だからと言ってそれが悪いということでもありません。

いや、私たちの日常生活における態度の違いが

時間やお金を投資するのです。

 

人生を考えるのに「文学」は必要でしょう。

一回限りの人生を生きるのに、「絵画」の安らぎ、感動も

必要です。

そして、同じように「音楽」や、「演劇」も私たちの人生の意味について

考えるのに役立ちますし、何より人生の価値について

多くの示唆を与えてくれるもの、それが「芸術」の役割なのでは

ないでしょうか。

さらに言えば、「美」についてさらに深く考えるきっかけを

与えてくれるでしょう。

その効用は実利に遠いものではありますが、

間違いなく私たちの人生を豊かにすることでしょう。

その芸術の体験によって、私達の人生とわたくし個人の人間性を

高めてくれることは間違いありません。

「バレエ」も同じように、舞台で踊るダンサーが表現する

踊りを通して、一回限りの人生をさらに深く考えるきっかけを、

感動を与えてくれることでしょう。

 

そのことにこそ価値があると思われる方に

バレエに限らず芸術の個人的な体験は大いに意味がありそうです。

 

人が幸せだと感じるのは、単に世渡りに長けているとか

世間での出世や名誉だけとは限りません。

家族みんなが健康で、何より日常生活が平和であることに

異論を唱える方はまずいないでしょう。

ならば、この日常生活の平和を、日々の暮らしを

豊かにしてくれるもの、その役割をバレエに求め

次代を担う子供たちがバレエを習うことに

反対する理由はなさそうです。

 

そのためには、何より踊りが好きであること。

バレエそのものが好きだと思えること。

これだけで良いのです。

バレエの効用を考える必要は全くありません。

 

 

バレエを習う効用を考えるとき、

それは単に投資として考える姿勢

リターンがなければ投資の意味がないと考えるのに等しく

バレエの価値に注目し、その価値が私たちの人生に

もたらす意味を考えるとき、

その意味は無限に大きくなることでしょう。