野沢きよみの作品:バレエ小品「カノン」

相模原のバレエ教室 野沢きよみバレエスタジオーバレエ衣装

今年の発表会で再演されました、野沢先生のバレエ作品、「カノン」。

この曲は、‪パッヘルベル‬の作曲で、曲の名前も、作曲者の名前も知らなくても、

きっとどこかで耳にしたことがあるだろうと思います。

それほど有名な曲です。

演奏は、‪イ・ムジチ合奏団‬のCDでなくてはダメ!

という、こだわりとある意味思い入れがあるのです。

 

この作品はもともと1998年 9月15日に開催された「’98町田市民文化祭町田バレエ

連盟 バレエフェスティバル」の参加作品として発表された、「インプレッション」の

中の小品でした。

静かな出だしから始まるこの音楽は、暗闇の中にひとすじの光の中に三人の少女が

たたずみ、やがて音楽が進むに従い踊りと音楽はその鼓動を奏でると同時に

闇から光の世界へと導かれます。

フーガのように、ひとりのダンサーの振りを後追いするかのように、二人目のダンサーが

踊ります。さらにその後に三人目のダンサーが同じ振りを踊りながら移動し、さらに

複雑な音とメロディーの組み合わせに呼応するように、この世の息吹を、人生で

様々な出来事に出会ったような様を踊りで映し出していきます。

野沢先生の特徴のひとつに独特のステップがあります。

そして、簡単なようにみえて実はかなり高度なテクニックをダンサーに要求されます。

そのため、今回この作品を踊った生徒さんのある一人は、本番の朝、緊張のあまり

何も食べられず、吐きそう!と、お母さんにいったそうです。

そのお母さんも本番の前、ものすごく緊張されていました。

とうぜん、我が子の踊りがちゃんと踊れるか、心配のあまりという、親心に

違いないのですが、踊るダンサーにとっても、周りの人たちにも

難しい作品であるということを十分わかっていらっしゃるといわけです。

だからこそ、きちんと練習しなければならないし、謙虚に自分と向き合う機会に

練習がなるのだと思います。

見せ場である、高度なテクニックの踊りの後

やがて、最初の静寂の世界、ひとすじの光の暗闇へと戻っていきます。

 

作品のながれはざっとこんな具合ですが、野沢先生はただ単に、自分が創りたいという

思いや感性だけで作品を創ることはありません。

バレエ作品を創るときは、まず誰にその踊りを踊ってもらうか?を考えます。

だから、作品全体の難易度つまりテクニック、ステップなどを考慮します。

そのなかで、どうしたら音楽と振付が融合して踊り手、ダンサーの魅力を引き出すことが

出来るかを考えています。

今回は再演ということですが、誰が踊ることができるか?

誰にチャレンジして欲しいのか?

いまのダンサーの実力に努力を付加することで、本人もグッと伸びる。

そう信じて、練習は完璧な踊りをめざして厳しく指導します。

多分、練習で流した汗と同じくらい涙も流したことだでしょう。

でも、彼女達を信じているのです。

努力すれば必ず出来ると。

そして、苦手な振りやステップなどを克服するいい機会なのだと、

それが発表会で披露される・・・

それまでの時間はけっして諦めることなく、練習、練習、練習、

努力することで、自分と対面しいまの自分を乗り越えて欲しいのだと

野沢先生の作品に込められた思いを受け取って欲しいのです。

作品を踊る生徒の皆さん、全員に。

 

 

 

 

 

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