バレエには、江戸しぐさに通じる人への優しい心配りがある

「江戸しぐさ」という言葉を聞かれたことはありませんか。

割と流行ったので、一度くらい聞かれたことがあるかもしれませんね。

たとえば、有名なのが、雨の日に傘をもった方たちがすれ違うときに

傘を外側にかたむける。

これって、いまでも見かける光景です。

ちょっとした、人への配慮。

先日、わたしも狭い道を歩いていたときに自転車がこちらに向かって

きたので、電信柱のかげで自転車が通り過ぎるのを待ちました。

すれ違いざま、自転車に乗っていた女子高校生が会釈をして、

ありがとうざいますとお礼をいって

通り過ぎました。

こちらも、同じように会釈をして歩き始めました。

同じ日に今度は、小さなお子さんと一緒にお母さんが

狭い道を歩いていて、こちらが道の端に立ち止まり

お母さんとお子さんが通り過ぎるのを待ちました。

お母さんは何も言わず、会釈もなく

そのまま通り過ぎて行きました。

大人だから、年寄りだからと年齢ではなく

人への配慮は、その人個人にそなわっているマナーのひとつ

なのではないかとおもいます。

人への配慮って

バレエの中でも、実はよく見かける光景なんです。

自分が踊り終えて、次に踊るダンサーの方に向かい

一礼をし、どうぞとうながして、舞台の袖に退出する。

それも、優雅にしなやかにおこなう仕草なので

みていてとってもすがすがしく、気品にあふれ、

美しい姿だとおもいます。

バレエの立ち居振る舞いは、

バレエの歴史が宮廷舞踊からきていますから、

とても上品で、優雅、美しく、品格にあふれています。

もちろん、それだけではなく、厳格な決めごとのなかの儀式めいたことも

多々あります。

でも、根底には、人への優しい配慮があるように

思えるのですが、それはわたしだけなんでしょうか?

バレエレッスンのなかでも、人への配慮、気遣い、心配りは

求められています。

これが、発表会などで作品を踊るときには、さらに、もっと

厳しく要求されます。

そうしなければ、美しい踊りの表現が出来ないからです。

野沢先生はそのときは、激が飛びます!

人一倍うるさく、生徒さんに求めます。

それが伝統となって若い先生も

レッスンや舞台の練習中は、同じように激がたくさん飛んでいます。

バレエを習うとどんなメリットがある?

よく聞かれますが、

姿勢がよくなるとか、

情操教育によい

とか、たくさんあると思いますが、

日常生活のなかで、人への気遣い、優しい配慮という

地味ですが、身につけておかなければならない

その人のもつマナー、品格を身につけ磨くこと。

これがメリットのひとつではないでしょうか。

江戸しぐさであるとされる例
傘かしげ
雨の日に互いの傘を外側に傾け、ぬれないようにすれ違うこと
肩引き
道を歩いて、人とすれ違うとき左肩を路肩に寄せて歩くこと
時泥棒
断りなく相手を訪問し、または、約束の時間に遅れるなどで相手の時間を奪うのは重い罪(十両の罪)にあたる
うかつあやまり
たとえば相手に自分の足が踏まれたときに、「すみません、こちらがうかつでした」と自分が謝ることで、その場の雰囲気をよく保つこと

出典:Wikipedia
※江戸しぐさには諸説あり、実際は架空の伝統などともいわれています。

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